はじめに
呉竹学園は、大正の創立より一貫して「時代の流れに則した、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師の育成」に携わり、東京医療専門学校(東京都新宿区・渋谷区)、呉竹鍼灸柔整専門(神奈川県横浜市港北区)に続いて、平成21年には呉竹医療専門学校(埼玉県さいたま市大宮区)が設立されたことによって、学園全体の専任職員数は100名を超える規模となりました。
東京医療専門学校、呉竹鍼灸柔整専門学校および呉竹医療専門学校(以下「各校」という。)には同一の学科(教育課程)が設置されているため、カリキュラムや評価方法などの根幹となる教育内容の課題が共有できたことや、各校が全て首都圏に設置されていて職員間の交流が容易に行える状況にあったことから、長年蓄積してきた教育ノウハウや豊富な人材資源を最大限に活用して、これまで以上に社会の要請に応え、学生の状況に適した教育を提供するために必要となる”教育の質の向上や教職員の能力開発など(以下「FD活動」という。)”の一環として、平成25年4月に呉竹学園教育センターが設置されました。
従来より各校では、教職員の研修や学会への参加促進、企業からの講師の招聘、業団への協力や連携などを行って、社会のニーズを教育に取り込む努力を積み重ねてきました。
そんな折、文部科学省により新たな枠組みが制定されたことを契機に、地域の特性を生かした職業教育の質の維持・向上を図る取組が各校で進められ、平成26年3月には文部科学大臣より職業実践専門課程の認定を3校揃って受けることができました。
このように、各校では学校関係者評価委員会や教育課程編成委員会の活動を通じて学校運営や教育活動に関する要請に対応する努力を進めるとともに、教育センターでは共通課題について取り纏めて対応することで、中長期的に質の高い教員の育成を図って各校をバックアップする体制を整えました。
呉竹学園ではこれらの取組を生かした学生指導や質の高い実践的な授業を展開することによって、これからも社会の要請に一層応えられるように努力して参ります。
センターの基本方針
センターは各校と連携して、“FD活動を企画立案し実施する組織(以下「FD委員会」という。)”を運営し、実践的な職業教育を展開するための教育方法の改善に関する活動を支援します。
FD委員会の活動
- 教育目標に対するカリキュラムの検証、改善支援
- 学生に対する授業評価アンケート調査の企画・実施を含めた教育効果の検証
- 卒業生や就職先関係者からの意見聴取による教育効果の検証
- 単位の実質化・成績評価の厳格化等に対する検証
- 教育方法の改善や教育能力の向上に対する支援
- 教員相互の授業参観・授業評価の検証
- 新任(職歴の浅い)教員に対する研修や教育方法改善などに対するシンポジウムの開催
- 学生の履修状況の分析や学生の要望・意見等に対する検証
- 入学前の学生や新入生を対象とした補完教育(リメディアル教育)の支援
- 自主学習への配慮、補習授業等在学生に対する学習の支援
- その他(FD活動に対する取組み)