鍼灸科・鍼灸マッサージ科専任教員
岡田 智和 先生

【岡田 智和 先生 プロフィール】

  • 1999年-南山大学卒業
  • 1999年~2014年-旅行会社に勤務
  • 2018年-名古屋鍼灸専門学校卒業
  • 2020年-東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科卒業
  • 2020年-東京医療専門学校専任教員

鍼灸マッサージ師を志した理由

大学卒業後、22歳から30代後半までは旅行会社に勤めていました。大きな会社ではなかったので、営業・コース表の作成・添乗業務までさまざまな業務に携わりました。なかでも、添乗業務はお客様の旅先へ同行するため、気を遣うことが多かったです。添乗先では隙間時間にホテルでマッサージを受けて心身ともに癒されていました。いろいろなマッサージを受けているうちに「自分のスキルで人の心身を癒すことができるマッサージ師の仕事ってすごいな」と思い、憧れるようになりました。

マッサージ師についてインターネットで検索したところ、家から徒歩で10分ほどの距離に専門学校があることがわかり、会社を退職してあん摩マッサージ指圧師を目指すことにしました。自分や環境を変えたいという思いもありました。鍼灸施術はそれまで受けたことはありませんでしたが、あん摩マッサージ指圧師と同時にはり師、きゅう師の勉強ができ、受験資格も得られるので、3つの国家資格取得を目標にしました。

専門学校で印象的だったこと

家から徒歩10分の名古屋鍼灸専門学校に入学して最初に感じたのは、学生生活がとても楽しいということ。30代後半で入学したのですが、これまで意識したことのなかった身体の構造や機能に驚き、未知の知識を学べることが楽しく、新鮮な毎日でした。高校を卒業したばかりの人、社会人経験者、定年退職した人など、個性的な同級生との触れ合いも刺激的でした。

学生時代の実技の練習

自宅が学校から近かったので、1年生の早い段階で施術ベッドを購入し、同級生を呼んで練習していました。練習したあとは遊びに行ったり飲みに行ったり。遊ぶ口実として練習が存在していた、ともいえます。

学生時代の勉強方法

テスト前の一夜漬けが多かったです。ただ、授業は居眠りせず集中して一生懸命聞き、わからないことがあればその場で教科書を開いてすぐに解決するようにしました。授業を一生懸命聞いていると、先生が繰り返し説明する箇所がわかり、その箇所が重要かつ試験に出題されると予想できたので、効率よく勉強できました。

授業中にチェックした重要箇所や先生の発言は教科書に書き込みます。教科書はストーリーとして読めるので、理解が進みます。

覚えるときは、ルーズリーフに覚えたい用語を青色ボールペンでひたすら書きます。青色は記憶力が上がるといわれているので、その説を採用しています。紙に文字が埋まり、ボールペンのインクが減り、「頑張ったな」という達成感を味わうこともできます。

ボールペンは、とくにこだわりはないのですが、専門学校に入学したときからジェットストリームの4色ボールペン。0.38㎜の細芯を使うとうまく書ける気がします。テスト前に青色の替え芯をたくさん買っておきます。


岡田先生愛用のボールペン。
替え芯だけでなく本体もまとめ買い

教員の道を選んだ理由

学生生活が想像以上に楽しかったことと、在学中の先生方の知識の豊富さに憧れ、2年生の夏頃には教員になることを決めていました。専任の先生方のほとんどが東京医療専門学校の卒業生だったので、東京医療専門学校の教員養成科へ進学するのはごく自然でした。

教員養成科では附属施術所の所長の任をおおせつかり大変でしたが、授業ではワンランク上のスキルや考え方を学ぶことができ、非常に充実していました。全国の養成校の卒業生が集まってくる場なので、それぞれの知識や技術をお互いに交換しあうことができました。

教えるときのポイント


灸実技の授業の様子

現在は東洋医学概論の授業を受け持っています。東洋医学は、最初はイメージを持つことが大切です。自然と体を結びつけ、その性質を想像して「そういわれてみると、そんな感じがする」とイメージできるような手助けをします。授業では、できるだけ身近なたとえを使うようにしています。それが「あー」って納得してもらえると嬉しいのですが、ちゃんと伝わらないことも多く、試行錯誤の毎日です。

また、1年生の灸実技の授業も受け持っています。1年生ですので、もぐさを小さく柔らかく捻ることをひたすら練習するわけですが、なかなか単調な作業になりますので、一番は楽しく取り組んでもらえたらいいなと思っています。その結果、お灸を好きでいてくれたらもっといいですね。

  • インタビューは2023年に実施しました。