QUESTION01
現在のお仕事は?
『治るを創る』をコンセプトとするラボ(代表を務める自身の治療院)での治療やトレーニングの研究と実践を行う傍ら、オリンピック強化選手をはじめトップアスリートや歌舞伎俳優などのパーソナルトレーナー活動、インターハイ等を目指す高校部活のトレーナー活動などを行っています。
QUESTION02
競技者と共に成長すること
競技者とともにゴールまでのイメージを共有して準備をすることを心がけています。そのゴールへのプロセスが選手自身そして私自身が“人として”成長する過程であると思っています。人を診たりトレーニング指導をしたりラボを運営する中で、恥ずかしながら自分の対応能力に気づきます。お互いが未成熟であり、その中で力強く生きていく情熱や感情などの生臭さをリアルに感じることもあります。自分のことに気づきながら修正し、選手や患者様に良い提案をしていくこと、そこにお互いの成長を感じることがやりがいです。
QUESTION03
これからの夢
競歩日本代表選手をサポートし2020年春に日本選手権6連覇、そしてオリンピックの切符を手に入れることができました。選手が勝てるのは私の力ではなく 本人の意志に依るところが大きいため、あくまでもその意志を見守り寄り添うスタンスで“勝つためのサポート”にとことんこだわり続けてきました。今後は、さらに大きな夢を追いかける選手を多方面からサポートしていきたい。そのために、治すとは何かを知っていてそれを体現できるセラピストを育成することに尽力していきます。セラピスト自身が自らの手で治療の価値を創造できるようになるために。
QUESTION04
近況報告
2024年12月、池袋の豊島消防署での「消防庁総監賞」の授賞式に行ってきました。今年11月JR池袋駅構内(埼京線ホーム)で心肺停止男性の人命救助で、心臓マッサージとAEDでの除細動2回を行いました。その方が現在、社会復帰されたとの報告もいただきました。
医療従事者として社会貢献できたこと、そして表彰までしていただけたことを嬉しく思います。これも呉竹で学んだ経験あってこそ、と学校に感謝いたします。
追伸)消防署の赤バイと一緒に記念撮影もさせてもらいました^^
Wライセンス
鍼灸・柔道整復のライセンス取得が「治す感性」の証明にはなりません。国家資格はスタートラインです。
柔道整復師の国家資格を取得後、トレーナー活動を通じて選手を治す経験から、「柔道整復術」に対して益々興味がふくらんでいきました。整形外科や接骨院で働くには柔道整復だけでも十分だと思いましたが、私が目指す治療は、多方面から人を診ることを重視したものでしたので、「人を治す」ために自分ができることは何かと考えて、鍼灸科に進学しました。治療・学業と併走していましたので、治療現場で対応する患者さまが回復していく裏付けや理由を知りたくて、鍼灸の勉強にとても興味が沸き、特に東洋医学は3年生になって本当に面白く学びました。今では、このケースは「鍼灸」、このケースは「柔道整復」と決めつけることはせずに、しっかりと評価をした上で治療方針を選び、身体作りはもちろん、ケースやレベルによる総合的な治療をしています。