QUESTION01
オリンピック帯同経験について
北京オリンピックに次いで、ロンドンにも公式トレーナーとして帯同しました。北京の時は、開会前丸2カ月間の国外帯同期間中、オリンピックチームの疲労回復やパフォーマンス向上の手助けをしました。途中で1週間ほど帰国でき、自分の鍼灸マッサージ治療院に顔も出せ、患者さんの治療も行えました。スペインや英国内での合宿時には、ホテルでケア、大会時にはサブプールでレース直前のケアと試合後の疲労回復マッサージと多忙でした。試合自体を見られたのは、日本中を沸かせた、全レース中最後の男子のメドレーリレーだけ(銀メダルが取れました。バンザイ!)。
最終的に競泳陣は、戦後最高数のメダル取得となり、トレーナーとして貴重な経験を積むことができました。
QUESTION02
後輩へのメッセージ
トレーナー活動に必要な「知識や技術の習得」は必須ですが、現場ではまず「体力と根性」が必要です(筋力ではありませんので、女性でもハンデはありません)。常に選手に帯同し、国外に出れば時差や、食事の変化があります。それらを愚痴ひとつ言わず、明るくクリアできるガッツが必要です。そして、もう1つ大事なものは、トレーナー活動とは、選手、コーチ、監督、Drなどとの「チームワーク」です。「他者との協調性や、自身の知性、人間性」が不足していると上手く歯車が回りません。そしてこれらのすべては、「自分自身の心がけと努力」によってしか身に着けることができません。一夜漬けはできず、長い時間をかけて築き上げていくものなのです。後輩の皆さんの日々の精進を切望します。頑張ってください!