QUESTION01
この道を選んだきっかけ
中学生のとき、仕事中の事故で足関節に大けがを負った父のサポートをしてくれたトレーナーの姿に憧れを抱きました。また、人の肩や腰をほぐしてあげると喜ばれるのがうれしくて、「将来はマッサージの専門学校へ行きたい」と考え、中学生の頃から専門学校の案内冊子を集めていました。
QUESTION02
東京医療専門学校を選んだ理由
西洋医学も東洋医学もバランスよく学ぶことができ、伝統のある東京医療専門学校を周囲から勧められました。高校生になって学園祭に足を運んでみると、学生の年齢層が幅広く、「こういう環境で勉強したい」と感じました。高校2年生のときには本校への進学を明確に思い描き、高校を卒業してすぐに本校へ入学しました。2010年のことです。
QUESTION03
現在のお仕事との出会い
前述の、父のサポートをしてくれたトレーナーに、東京でマッサージを学ぶならいつも予約がいっぱいなメジャー・トレーナーズを勧められました。その日のうちにメジャー・トレーナーズへ電話をして「学ばせてください」とお願いし、本校1年生の5月から授業後に週2回、夏休みや春休み中は毎日通い、学びました。
2年生のときにアルバイトとして雇用され、ストレッチの指導やテーピング要員としてスポーツジムへ派遣されました。3年生からはプロ野球の現場などへも行くようになりました。
QUESTION04
現在のお仕事での役割
2013年3月に本校を卒業し、同年4月にメジャー・トレーナーズに正規雇用されました。本校で学んだことをベースに、身体の構造や機能の知識は自分なりに強化してきました。たくさん練習をして技術を習得するのが楽しく、指が硬くて丈夫という特性もあって、野球選手のような筋肉の分厚い人からも好評を得る施術ができるようになりました。2022年にはマネージャーに就任しました。治療以外では技術指導を任され、隙間時間に新入社員や後輩にメジャー・トレーナーズの技術を伝えています。
QUESTION05
技術上達のために工夫していること
あん摩マッサージ指圧の基本手技として、学校では「軽擦」の重要性を学びます。メジャー・トレーナーズでも最初に教わる基本の自主練習は座位での大腿部の軽擦です。自分の身体を軽擦することにより、異物を感じ取る指のセンサーを養うのです。大腿部外側、膝蓋骨の周囲、大腿部内側を軽擦し、手の動きに合わせて上半身を動かすことで股関節の動きも学びます。
軽擦の練習を重ねると手の動きがなめらかになり、手の密着感が高まるといわれ、「軽擦しながら違和感を感じ取れ」「ジャージに穴が開くまで練習しろ」と繰り返し指導されました。1日1,000回以上、多いときは1万回以上。日常のなかに軽擦、把握、揉捏など基本手技の練習を取り入れて、トレーニングマシンのバーや電車の手すり、ボールといった身近なものを使って練習していました。
QUESTION06
学校で印象的だったこと
先生方の知識が豊富です。たとえば乳がんで乳房を切除した患者さんへの鍼施術方法なども授業中に話してくださいました。臨床の現場に出て先生のお話を思い出すことも多く、臨床と結び付けて教えてくださったんだなとありがたく感じています。補講も実施され、フォローが厚くて安心でした。
QUESTION07
学業と仕事の両立
勉強は電車の中や仕事の休憩時間を活用していました。クラスメイトが問題集をつくってくれたり、休みの日にはクラスメイトの家に転がり込んで勉強したり、職場の同学年のスタッフと国試の過去問を解いたり。一緒に勉強する仲間がいて助かりました。
QUESTION08
在学生へのメッセージ
今振り返ると、先生方とたくさん話をしておけばよかったな、と思います。3年間はあっという間です。将来を充実したものにするためにも、先生方に自分の疑問をたくさん投げかけて、先生方の知識と技術を吸収してください。