【柔道整復師を目指せる学校の学費は?】学費の平均額やサポート制度も紹介!
柔道整復師は、捻挫や脱臼などあらゆる怪我に対応し、特別な柔道整復術を行って治療する職業です。 柔道整復師になるには専門の知識・技術を、大学や専門学校で学ぶ必要があります。 そのため柔道整復師になるには、数年間学校で学ぶための学費が必要です。
そこで本記事では、柔道整復師になるための基本と、学費についての詳細を確認します。
柔道整復師とは?
柔道整復師とは、日本の柔術における「活法」から派生した治療術で、かつて負傷者の手当てのために行われてきた技術が現代に継承されたものと言われています。
柔道整復師は、骨折や脱臼、打撲や捻挫といった身体の負傷を治療するために、骨、靱帯、筋肉などに柔道整復術を使用して働きかけるのが特徴です。
そのほか、筋肉の疲労や肩、腰の痛みを取るための施術なども柔道整復師が行えます。
柔道整復師は整骨院や接骨院のほか、スポーツトレーナーや介護福祉の職場で活躍することもできます。
柔道整復師の技術力の高さは各方面で認められていて、就職できる範囲も広くなっているのです。
将来的には、さまざまな場所で柔道整復師のスキルが求められることも考えられるでしょう。
柔道整復師になるには?
柔道整復師になるには、国家資格の「柔道整復師」が必要です。
国家試験は毎年3月に厚生労働省主催のもとで行われ、合格することで資格取得が叶います。
合格率は約60%前後となっていて、しっかりとした対策・学習が必要です。
大学や専門学校に進学して国家試験の「受験資格」を得る必要がある
柔道整復師の国家資格の試験は、誰でも受験できるわけではありません。
事前に専門の養成施設である大学、専門学校などで3年以上の修学が必要です。
生理学や外科学の学習や、実際の現場での実習を通して専門知識を習得し、柔道と整復の認定実技試験に通過して国家試験の受験資格を得なければなりません。
柔道整復師になるには、まず大学や専門学校などの養成施設に進学することが求められるのです。
柔道整復師になるのにかかる学費はどれくらい?
柔道整復師の資格取得を目指す場合、専門の養成課程を設置している学校に通うための学費について考えなければなりません。
一般的に学費には、入学金、授業料、施設費、実習費などがあり、納入のタイミングや金額は学校によって異なります。
参考として、大学と専門学校の学費の一般的な平均を見てみましょう。
- 大学の学費:約400〜700万円
- 専門学校の学費:約350〜600万円
トータルで数百万単位の学費が必要となるので、事前に計画的な納入を考えておく必要があります。
また、授業料や施設費とは別に、教科書、実技用具、白衣や柔道着、教材費などの諸経費がかかることもあります。
諸経費はその年によって変動するので、入学後に送付される入学案内などで金額を確認しておきましょう。
専門学校の方が学費は安い
基本的に、大学よりも専門学校の方が柔道整復師になるための学費は安いです。
これは大学が卒業までに4年かかるのに対して、専門学校は3年で卒業できる点が関係しています。
学費は毎年支払いが必要になるため、卒業までの期間が1年短い専門学校はその分トータルの学費が安くなるのです。
大学と比較して短い期間で卒業できる専門学校でも、柔道整復師になるための知識や技術はきちんと学べます。
むしろ短期間で多くのスキルを効率良く習得する事が出来るため、学費をなるべく安く抑えたい、短期間で柔道整復師になりたい、そのような方には、柔道整復師の専門学校への進学がおすすめです。
学費の支払いが難しいときにはサポート制度を利用する
学費の支払いが困難となる場合には、学校ごとに設定されているサポート制度を利用しましょう。
基本的に柔道整復師の養成課程を持つ大学や専門学校では、学費の支払いを支援するサポート制度が用意されています。
例えば低金利で利用できる「日本学生支援機構奨学金」、特定の条件を満たすことで入学金と授業料の減免及び給付が行われる「高等教育の修学支援新制度」、入学手続き時にも利用できる「日本政策金融公庫・提携教育ローン」など、さまざまなサポート制度が進学を支えてくれるでしょう。
そのほか、学校によっては独自の奨学金制度を設定し、成績優秀者や入学後に諸事情で家計支持者による納入が困難となった人を対象に、学費の減免や免除を行うこともあります。
学費の支払いが厳しいからと諦めず、まずはその学校のサポート制度を確認し、自分の条件下で利用できるものがないかチェックしてみましょう。
まとめ
柔道整復師になるには、大学や専門学校に進学して国家試験の受験資格を獲得しなければなりません。
この機会に柔道整復師を目指すための学校の学費をチェックして、無理なく進学できるように今から備えをしておきましょう。
学費の支払いは奨学金などの各種サポートを利用することで、より負担が少なく入学・進学ができます。
学費のためにアルバイトをすることも考えられますが、学費を稼ぐことがメインとなって柔道整復師の勉強が疎かになっては本末転倒なので、余裕を持つためにも各種サポート制度の内容はチェックしておきましょう。