柔道整復師は、医師とは違ったアプローチで人体のケガを治す職業です。 柔道整復師の資格を取得することで、接骨院や整骨院、整形外科などで仕事ができ、多くの人たちの身体を「柔道整復術」の面からサポートすることができるでしょう。

そんな柔道整復師になるには、大学や専門学校を卒業して国家資格の取得資格を得なければなりません。そのため柔道整復師を目指すのであれば、大学と専門学校のどちらを進路として選ぶか考える必要があるのです。

そこで本記事では、柔道整復師になれる大学と専門学校にどのような違いがあるのかを解説します。

【柔道整復師になるには】大学と専門学校の違いをご紹介!

柔道整復師になるには

柔道整復師になるには、大学、短大、専門学校などの養成課程を備えた施設を卒業し、柔道整復師の国家資格に合格する必要があります。 大学や専門学校を卒業するだけでは柔道整復師になることはできないので、その後の国家試験まで見越して準備をしておく必要があるでしょう。

大学卒業後と専門学校卒業後に得られる受験資格の内容は同じなので、どちらを選んでも柔道整復師になることはできます。 しかし、柔道整復師になるまでの道のりは大きく違い、人によって向き不向きが出てくるでしょう。 そのため事前に大学と専門学校の違いを確認し、自分にとって向いている方を選択するのがおすすめです。

柔道整復師になるための大学と専門学校の違いとは?

柔道整復師になるための大学と専門学校には、学費、修学年数、授業の方向性などあらゆる面で違いが見られます。 それぞれの違いを把握した上で、計画的な将来設計を立てるのが、柔道整復師になるためのポイントです。 以下では、柔道整復師になるための大学と専門学校にどのような違いがあるのかを解説します。

柔道整復師になるための大学の特徴

柔道整復師になるための大学では、4年間の修学期間を存分に使ってさまざまな専門知識を学びます。 柔道整復師の大学は文部科学省の管轄となっていて、柔道整復師の知識・技術以外にも一般教教科目を学べるのが特徴です。 大学によっては学科以外の科目も自由に選択できることもあり、柔道整復師以外の知識・技術を学んで卒業することもできます。 柔道整復師を目指しているけど、鍼灸師やマッサージなど関連する業界にも興味があるという場合には、大学で学習範囲を広げることもおすすめです。

また、大学での4年間を修学後、大学院に進学してより深い研究に携わることもできます。 本格的に柔道整復を学び、その学問を深めいくことに興味があるのなら、大学院という道も考えられるでしょう。

このように大学では、柔道整復だけでなくさまざまな知識を学ぶ機会があります。 卒業後は整骨院や接骨院、整形外科などの医療職種に勤務するほかにも、関連する一般企業に就職・転職する機会も得られるでしょう。

柔道整復師の大学は4年制が基本となるため、専門学校と比較して学費が高くなりやすいです。 大学によって変わりますが、4年間のトータルで約600~1,000万円程度が見込まれます。 学費の支払いが厳しい場合には、奨学金制度や授業料免除制度などを使用して、余裕のある形で納入できるように備えましょう。

柔道整復師になるための専門学校の特徴

柔道整復師になる際には、厚生労働省の管轄である専門学校に進学することも選択のひとつです。 専門学校なら最低3年間で柔道整復師になるための必須課程を履修でき、卒業して国家資格の受験資格を得られます。 なるべく早く柔道整復師として働きたいのなら、専門学校で必要な知識と技術を短期間で習得することがおすすめです。

専門学校では柔道整復師になるための専門カリキュラムが組まれているため、就職後に必要なスキルを集中して学べます。 柔道整復師として働くためのマナーや接客技術など、柔道整復術以外の知識にも触れられることから、即戦力として活躍を目指せるでしょう。 早くから柔道整復師として活躍できれば、実績を認められて昇給できたり、管理柔道整復師として院の経営を任されたり、独立して自分の接骨院や整骨院をオープンさせることも考えられます。

専門学校は少人数制での授業になるため、分からないことも気軽に質問・相談しやすいのもメリットです。 実習中心の授業が準備されていることも多く、実践的なスキルを在学中から学べるのも魅力でしょう。 また、専門学校は生徒個人への就職支援も手厚く、業界と太いパイプを持つことも多いため就職先の求人情報も豊富です。 自分で納得のいく就職先を見つけやすく、就職活動のサポートを受けられる点は、専門学校の特徴になるしょう。

専門学校は学費に関しても、3年間で卒業できるため大学と比較して安い価格に落ち着きやすいです。 専門学校によって変動しますが、トータルで約350~500万円程度を見ておくと、無理のない納入が可能でしょう。 専門学校にも奨学金制度や授業料の減免や免除制度があるため、必要に応じて利用することがおすすめです。

まとめ

柔道整復師になれる大学と専門学校には、それぞれ良い面と独自の魅力があります。 「どちらか一方が絶対におすすめ」とはなりませんが、トータルの学費や3年間で卒業できる点などから、柔道整復師の専門学校を選ぶ人は多いです。
柔道整復師の専門学校では、仕事に必要な実践的なスキルを学べるので、安心して就職に備えられます。 この機会に柔道整復師の専門学校をチェックして、気になる学校・コースを確認してみてはいかがでしょうか。