キャリアチェンジやスキルアップ、開業を目指して学んでいる鍼灸科夜間特修コースの在校生の声をご紹介いたします。
在校生インタビュー①
[航空整備士から鍼灸師へ]K.I さん
整備士としてドクターヘリに同乗
島根県や東京都などで約25年間、航空業界に身を置き、ヘリコプターの整備士をしていました。機体整備のほかに、消防防災ヘリコプターの運航補助と救助、救急、消火、物資輸送、災害対応活動の補助も業務の範疇です。ドクターヘリの運航補助や救急活動補助にも携わっていたため、消防士、医師、看護師とヘリに同乗し、災害の救助活動や山火事や水害などがあったときに物資運搬などのサポートをしていました。家庭の都合で東京に引っ越すことになり、そのタイミングで退職しました。いずれは故郷に戻ることと、親の介護を想定して新しい仕事を探しました。
鍼灸が被災地でも役立っていると知る
幼い頃から病院に行くのが苦手で、病気もケガもしたくないタイプです。予防に興味があり、東洋医学に関心を持っていたので、「次は人々が長く健康に生きる手伝いができる仕事をしよう」と考えていました。そんなとき、テレビの健康番組で鍼灸が予防に役立っていることを知りました。調べてみると鍼灸師は国家資格で、資格取得のために西洋医学の勉強もできるということが分かり、魅力を感じました。
ドクターヘリに乗って災害現場へ行き、避難所で過ごす方々を見てきたことも影響しています。「窮屈な生活を強いられ健康を害する方々に対して、自分にできることはないか」、ずっと探していました。あるとき鍼灸師の方が被災地でボランティア施術をしていると知り、鍼灸への興味がますます強くなりました。「鍼灸師の資格を持つことで、直接的にも間接的にも健康にかかわることができる」。長年自分のやりたかったことと合致し、専門学校へ通う決意が固まりました。
在校生インタビュー②
[看護師から鍼灸師へ]T.Y さん
助けられた経験から看護師の道へ
高校を辞めるときに、先生や家族に助けられことが一番のきっかけです。自分が助けられたように、人のために仕事がしたいと思いました。定時制高校卒業後、大学で教員免許を取りました。英語科の教員になる前に海外留学をする予定で、費用を稼ぐためリラクゼーションサロンに勤務し、そこで癒しの面白さと難しさを知りました。ただ、自分の施術の説明がなかなかできず、医学的な学びを深めたいと考えていました。
その後、看護師の道を選んだのは、病気の疑いで検査入院し人生のどん底を味わっているとき、対応してくれた看護師さんに救われた経験からです。「こういうときに人の手助けが必要なんだ」と実感し、より強く「人のために仕事がしたい」と思い、看護師を志しました。
看護師から鍼灸師へ
低周波鍼通電療法ががん性疼痛に用いられていると聞いたのが転身のきっかけです。訪問看護において、末期のがん患者さんがオピオイド系の薬を使わなければならないくらい痛みに苦しんでいるとき、何もできない自分の無力感を味わいました。デイサービスにおいても、リハビリ以前に痛みがあるから来所できない、運動ができない、といった問題があります。身体的な痛みに対してもっと積極的に介入できる手段を探し、鍼灸にたどり着きました。
在校生インタビュー③
[柔道整復師から鍼灸師へ]R.H さん
鍼灸師になろうと思ったきっかけは?
将来の可能性を広げたいと思い、鍼灸の資格も取得しようと思いました。慢性的な腰痛に悩んでいた時に、鍼灸の治療で治してもらったことがきっかけです。現在は鍼灸接骨院で経験を積みながら、柔道整復とはアプローチが異なる鍼灸治療を学んでいます。
鍼灸科の夜間部に入学を決めた理由は?
柔道整復科在学中に、進路について先生に相談したところ、学内進学奨学制度を勧めていただきました。学内進学をすると学費が非常に安くなるので、時間を置かずに一気に取得してしまおうと思いました!
将来の目標は?
将来は自分で開業することが目標です。そのためにダブルライセンスを目指し、学内進学を決意しました。今は鍼灸の勉強をしながら様々な治療院をめぐり、治療の幅やアイディアを吸収しているところです。
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[柔道整復師×アスレティックトレーナー×鍼灸師]R.U さん
ソフトボールに携わりたくて
子供の頃から運動が好きで、中学、高校ではソフトボール部に入部していました。将来もソフトボールに携わりたいと思い、柔道整復師とアスレティックトレーナーを目指して大学に進学しました。高校の女子ソフトボール部に帯同したこともあります。大学の先生方の多くが鍼灸師の資格を持ち、スポーツ現場での鍼灸によるアプローチはニーズが高いと聞きましたので、大学卒業後すぐに鍼灸師の資格取得のため東京医療専門学校に入学しました。
夜間特修コースを選んだ理由
東京医療専門学校のオープンキャンパスで担当の先生とお話ししたとき、すごく優しくて、質問に対して丁寧に答えてくださり、「いろいろ相談していいよ」とおっしゃってくださいました。鍼灸科付属施術所の研修生のお話も非常に具体的で、とてもよい印象だったので入学を決めました。夜間特修コースは授業料が安いので、その点も助かります。
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[プロバレエダンサーから鍼灸師へ]T.I さん
バレエダンサーへの憧れを現実に
3歳からバレエを始め、ロシアのバレエ団の舞台映像を観るうちに「自分もこんなふうに踊りたい」と思うようになりました。中学3年生のときにプロのバレエダンサーを目指すためのスクールに進学することを決め、その後はイギリスのバレエ学校に留学し、帰国して現在のバレエ団に所属しています。2016年にプロのバレエダンサーになりました。
鍼灸でケガが回復
本番を1カ月後に控えたリハーサル中に右足首を捻挫してしまいました。捻挫は子供の頃から何度も経験していますが、こんなにひどく痛めたのは初めてで、しばらく歩くこともできない状態でした。また踊れるようになるのか非常に不安でしたが、バレエ団の先輩が通っている鍼灸院を紹介してもらい、鍼灸治療を受けることにしました。
最初は週3回ほど治療に通い、足首を固定するテーピングのやり方も教えてもらいました。徐々にリハーサルに参加できるようになり、1カ月後の本番の舞台で踊ることができたときには感動しました。
バレエにケガはつきものです。ケガに苦しんでいる仲間も多く、「治療ができるようになりたい」という思いは以前から持っていました。私自身が鍼灸治療によって舞台に戻ることができた感動をきっかけに、鍼灸師になることを決めました。