私は医学的検査では原因不明の未病に悩まされ、勤めていた会社を退職しました。そして、療養中に決意したのが、自分と同じ思いをしている人たちの心と身体の痛みをやわらげるはり師・きゅう師になることでした。呉竹の校歌に「学べ 医療の厳しさを」という歌詞があります。
実際、授業で学ぶことは膨大で、テストもシビアです。でも、厳しいからこそ確かな技が身につくのだし、先生方は経験からしか得られない学びを惜しむことなく伝授してくださいます。特に印象的だった授業は、医療人としての心を養う『医療教育』。心身を癒せる治療家になるため、技も心も磨いていきたいと思います。
今、私は人生の中で一番勉強をしています。
学校の授業は、一つのことを広く深く探求できる楽しさがあります。
たとえば興味のある科目を自由に選べる選択科目は、自分の進路に合わせて詳しく学べます。また東洋医学と西洋医学を同時に学べますし、応接から施術にいたるまであらゆる面で基礎力が身につくので、次の勉強にもやる気がわいてくるのです。
私にとっていい施術者とは、いつも練習を忘れずに向上心を持ち続ける人。
将来は高齢者や障がい者のような自分の力で外出しにくい方を訪ねて、心のこもった施術ができる人間になりたいと思っています。
高校生の時に、スポーツでケガをした時に受けた治療がきっかけで、鍼灸に興味をもちました。必要な知識と技術を修得して、手に職をつけたいと思うようになったのもその頃です。
学校では、例えば現代鍼灸・中医学・経絡治療の中から選んで、自分がやりたいことを集中的に学べる選択科目が充実しています。また夏休みに国立大学で行った解剖見学も、自分の目で見たおかげで教科書では得られない有意義な経験ができました。
今は入学前より目標がはっきりしてきたためか、勉強に努力を惜しまなくなりました。海外で活躍する夢のために、鍼灸を学びながら英語も勉強中です。